どんぐりは食べられないの?
シイの実はナッツとして食用として活用できるのをご存知の方は
多いと思いますが、どんぐりもアク抜きをして食べる事ができます。
どんぐりの調理方法とおいしく食べる方法を紹介します。
秋になるといたるところで見かけるのがどんぐり。
日本国内ではどんぐりのなる木は20種類以上あると言われています。
<どんぐりとは>
ブナの科の木の実。
かたくて茶色い皮をもっています。
現在は、普段の生活で使うことはめったにありませんが、小さな子供が
拾い集める様子はよく見かけます。
子供の頃は、コマなどにして遊んだ人もいるとおもいます。
身近な木の実として有名ですね。
漢字では団栗と書きます。
団は「丸い」という意味があります。
ということで、そのまま丸いクリという説があります。
もう一つは、韓国語から変化したものではないかという説も。
現代では食べられることはなくなりましたが、縄文時代では主食として
食べられていたそうです。
あく抜きをしたりクッキーなどに加工して食べていたといわれています。
動物ではリスやカケスが食べていますね。
どんぐりは乾燥に弱く、一週間ほどで腐ってしまいまいます。
しかし土に埋めることで貯蔵が可能になるのだそう。
動物たちもそれを知ってか、地面に埋めている場面を見た事があります。
どんぐりのなる木はたくさんあり、落葉樹と常緑樹、どちらにも木の実がなります。
落葉樹のどんぐりはカシワ、ミズナラ、ブナ、クヌギなど。
常緑樹ではアラカシ、シリブカガシなど。
常緑樹は一年中緑ですが、五月ころになると新しい葉と入れ替わります。
<どんぐりの下処理方法>
① まずは拾ってきたどんぐりを水に入れて浸けてみましょう。
浮かんできたどんぐりは捨てます。
沈んだものだけを使います。
② あく抜きが必要なものと、必要のないものがあります。
木によって異なるのであく抜きの必要がないものを選ぶと便利です。
スダヂイ、ツブラジイ、マチバシイなどの木からとれるどんぐりは
あく抜きの必要はありませんので便利です。
③ アク抜きの必要などんぐりの場合は、水を張った容器につけ、
なべで煮ると簡単にあく抜きできます。
<どんぐりの食べ方2種類>
○クッキー
どんぐりの実を砕き、砂糖、水、バター、卵など普通のクッキーの
材料にナッツとして木の実を混ぜるだけ。
○珈琲
あく抜きした中身を天日干しで乾燥させ、フライパンで軽く炒めます。
その後やかんなどで煮出しを。
これだけで美味しいどんぐり珈琲の完成です。
味は麦茶に近く、見た目はコーヒーそのものです。
あえて食べる気もしませんが、どんなお味なのか興味はあります。
アクが強すぎて調理しても食べられない種類のどんぐりも
存在しています。コナラやクヌギなどのどんぐりです。
拾ったどんぐりが食べれるかどうか、調べてみてから食してくださいね。