10月16日マツコ&有吉の怒り新党新3大で、長丁場の大相撲が
特集されていました。
2度の水入りとなった旭國vs魁傑戦、1度に4度の取り直し試合と
なった霧島vs水戸泉戦、どちらの長丁場で手に汗握るぶつかり合いも
盛り上がる凄い戦いでした。
<昭和53年3月場所7日目 旭國 vs 魁傑>
旭國(あさひくに)
相撲に執念を燃やす力士
入幕後に膵臓炎を患い、なんと11回もの入退院を繰り返しながらも、
土俵で死ねれば本望と命を削ってまでも粘り強い相撲をとり、
大関までのしあがった力士です。
魁傑(かいけつ)
不屈の精神を持つ力士
長年をかけて大関に上り詰めるも、肘のコショウで2度も陥落、
それでも「休場は試合放棄」だとどんなに不調でも土俵に上がり
続け、再び大関に返り咲いた、決して諦めない力士。
立ち会い後、両者を寄せ付けない突っ張りあい。
両者責め続けるも決着がつかないまま4分以上が経過し、
ここで「水入り」、再開後も両者譲らすの試合展開で
3分24秒が経過、2度目の「水入り」となるのです。
旭國の鉄壁の守り、魁傑の反撃のスキを与えない攻めと投げ技
での攻防戦、2度の水入りをもっても勝負付かずの試合は、
異例の措置が取られ1番あけて10分後に取り直しとなりました。
10分後の取り組みでも2分が経過、ここで魁傑のすくい投げが
綺麗に決まり、勝負がつきました。
合計10分23秒もの大相撲の取り組みとなりました。
直ぐに決着がついてしまう印象の大相撲で、力士の執念の
取り組みが見れるのは貴重な気がします。
譲れない取り組みへの熱い思いがかっこいいです。
<昭和63年5月場所初日 霧島 vs 水戸泉>
霧島
当時、幕内最軽量ながらも強い筋肉を持ち、体重差100kgの
小錦すらも、豪快に投げ飛ばす狂人の肉体を持った力士。
水戸泉
トレードマークは大量の塩巻きと顔を叩く気相入れ。
198cmの長身で168kgという恵まれた体型で、各界随一の
パワーを兼ね備えた力士。
土俵際での粘りで判定が難しく協議に。。。
試合毎に協議となり、その都度「取直し」の取組みが行われ、
結果、4回もの取直し試合をすることに。
土俵際での粘り相撲、勝敗への熱い思いがいいです。
でも人の目で審判をしているスポーツは、勝ち負けは「運」
みたいなところもありますよね。
最初の1番では、スロー映像をみれば、確実に水戸泉が先に
足をついているし、最後の4度目もスローで見れば霧島が一瞬
だけ先に腕をついてしまっているものの、1番目の取り組みより
判定が分かりずらい試合に感じました。
スポーツの勝敗には「運」がある。
機械による正確な判定がない所も、スポーツの面白さなのですが。
こんなに熱い戦いを目の前でみたら、興奮するでしょうね。