怒り新党・新3大で、アイスダンスのイタリア代表の
フーザル・ポリ&マルガリオ組とファイエラ&スカリ組の
気まずい演技が特集されていました。
プロレス技の「パイルドライバー」を、演技中の氷の上で
決めてしまっていたのには驚きと爆笑でした。
ファイエラ&スカリ組の演技中の失敗、真剣な勝負中の
できごとで、頭や首にも影響がでるかもしれない危険な
失敗、決して笑い事ではないのですが、その映像の見せ方に
思わず吹き出して笑ってしまいました。
新3大・1つ目
<2007年ヨーロッパ選手権 ファイエラ&スカリ組>
イタリア代表のエース格の二人、高い技術を持つ2人で、
イタリア選手権3連覇を遂げている実力者です。
ヨーロッパ選手権では最高で5位と、いまいち結果が残せずに
いたため、この大会で勝負をかけた二人。
快調な滑り出しで次々と華麗なワザを披露しながらおどり、
女性が男性を持ち上げるという「逆リフト」という難易度の
高いワザをも、プログラムに組み込みました。
ところが、女性のファイエラが、男性のスカリを
支えきるができずに、固い氷の上にに真っ逆さまに
落としてしまうのです。
その姿がまるでプロレスの「パイルドライバー」という技が、
きれいに決まっているようなのです。
この失敗以外は完璧に演技を終えたそうなのですが、
気まずい空気が流れた、という演技だったそう。
プロレスのリングの上よりも固いであろう氷の上に、頭を
叩き付けられて大丈夫だったのか、首も心配ではありますが、
この映像が面白くて、思わず爆笑してしまいました。
新3大・2つ目
<2002年ソルトレークシティーオリンピック
フーザル・ポリ&マルガリオ組>
優雅なアイスダンスで感情をむき出しにするところがひときわ
目立つ、底なしの明るさが魅力の人組。
2001年の世界選手権では、イタリア人初の金メダルを取得、
優勝候補としてソルトレークシティーオリンピックに挑んだのです。
華麗な演技を次々とこなした2人、しかし途中でマルガリオが転倒、
その後はミスのない演技をみせたのですが、ポリのテンションは
がた落ち。
得点発表を待つブースでも、やりきった爽快感のマルガリオは
のんきにテレビカメラに向かって愛想を振りまくのに対し、
ポリは顔を上げることすらできず落ち込み、ついには号泣して
しまうのです。
転倒の減点で得点は良くなく、3位となって銅メダルの表彰台に
あがるも、一切の笑顔は見せれませんでした。
オリンピックに出場される選手の日々の努力と試合での緊張は
想像もできないほどのものでしょうから、上手くいかなかった
時のテンションが下がり涙が込み上げてしまうのは、理解できます。
ただポリのテンションと転倒してしまった張本人のマルガリオの
のんきなテンションが対照的で視聴者には面白く映りました。
でも心の底ではマルガリオも必死に笑顔を作っていた
可能性はある気がします。
新3大・3つ目
<2006年トリノオリンピック フーザル・ポリ&マルガリオ組>
前回のオリンピックで結婚と出産からアイスダンスを引退していた
ポリが、マルガリオとペアを組んで復帰を果たした大会です。
前回の悔しさを断ち切り、母国イタリアでのオリンピックで
快挙の成績をあげて臨んだ最後の種目で、マルガリオがポリを
落として転倒してしまうのです。
本当に最後の最後、終わり2、3秒前での出来事、それまでの
完璧な演技は実らず6位という結果になってしまうのです。
得点待ちブースでは、顔をあげることすらできないポリ、
今回はマルガリオものんきに愛想を振りまけずにいるのです。
ポリはマルガリオに怒っていたのではなく、2人の失敗に
腹を立て落ち込んでしまったそうです。
12年の長期ペアを組んだ二人は、世界大会でもオリンピックでも
イタリアアイスダンス会にメダルをもたらした初めてのペアで、
本当はすごい実力を世界に見せた二人なのです。