新明解の動物園の説明が怖い!!
6月24日「月曜から夜ふかし」で国語辞典が特集されました。
新明解国語辞典の独自の面白い説明が驚き、お固い印象の
辞書の枠を飛び出した、恐ろしいほど本質をついた説明は、
辞書なのに考えさせられる「本」となっていました。
国語辞書とは?
あやゆる日本語の意味を調べる時に用いられる書物
昔は一家に一冊あった辞書も、今はインターネットの普及で全く売れず
辞書を引く事をしなくなってしまった
魅力的な国語辞典として、番組でこちらが紹介されました!!
新明解国語辞典
国語辞典なのに、批判精神、野党先進に溢れている!
従来の辞書の立場を超えて、読む人にメッセージをなげかけてくる辞書!
〈新明解の言葉の説明例〉
「凡人」
一般的な辞書:
特にすぐれた点もない人。普通の人。また、つまらない人。
新明解:
自らを高める努力を怠ったり、功名心を持ち合わせなかったりして、
他に対する影響力が皆無のまま、一生を終える人。
すごい解釈で本質をついてきてますね!
わたしなんて凡人だから、と簡単に使えなくなる思い意味をこめた言葉。
と同時に、自分の人生を凡人で終らせてはいけない、と考えさせられさえする。
国語辞典とは思えない!!
「恋愛」
一般的な辞書:
男女間の恋いしたう愛情。こい。
新明解:
特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても
悔いないと思い込むような愛情をいだき、
常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、
二人だけの世界を分かち合いたいと願い、
それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも
疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。
すごい解釈ですね!
淡白な説明の辞書ではありえなく、こんな長文で、
恋愛のこころの動きを着実に説明してくれている。
面白い!辞書なのに読みたくなりました。
一番強烈だったのは「動物園」
新明解の説明:
生体を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、
捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに大師、狭い空間での生活を
余儀なくし、飼い殺しにする、人間中心の施設。
子供達が楽しみに行く動物園が、こんな恐ろしい解釈を
されてしまっているとは!!
子供達が落ち込みそうな語釈だと、賛否両論を呼び改正された
改正版:捕らえて来た動物を、人工的環境と規則的な
給餌とにより野生から遊離し、動く標本として一般に見せる、
啓豪を兼ねた娯楽施設。
新明解がでてから、国語辞典が個性的になって、
国語辞典の技術革命を起こした一冊だそうです。
村上:新明解とか好きでしょ?
マツコ:ちょっと今度買おうかなと思ったんだけど
村上:僕も思いました
マツコ:恋愛ってああなんだよね。
必ずしも楽しいだけじゃないという解釈がいい
マツコさんも言っていましたが、恋愛の説明が良かったです!
他の全てを犠牲にしても悔いは無いという感情や、
疑念を抱いて不安に思う繊細な心の動きまで説明されていて、
他の辞書の淡白な説明とは違って分りやすかったです。
ただ分りやすく説明されているだけでなく、恋愛とは?
というものを考えさせられる文章でもありました。
新明解深いですね〜
そして、動物園の解釈の恐ろしい事!!
公衆に見せ、飼い殺しにする場所って、、、、
でも、よく考えてみれば、説明は間違っていませんよね。
動物園の説明だけでも、考えさせられました。
人間が作った人工的で身勝手な施設なのは確か。
改訂文にもしっかりその意味合いは込められていましたね。
番組を見て、新明解国語辞典にとても興味を持ちました。
他にどんな解釈がされているのか、
他の言葉も調べて語釈を見てみたくなりました。
へたな本より面白いかも!
新明解の国語辞典、侮れないですね。