引越しのご近所へのあいさつの仕方とマナーについてまとめました。
挨拶品として定番の粗品の種類、ギフトの相場の値段、挨拶をする時期、挨拶品につけるのしについてなど、引越し先で恥をかかずにご近所と上手に付き合う為に、引越挨拶のマナーを心得ておくと便利です。
<挨拶はすべき?>
引越しの挨拶は面倒なものですが、新居・旧居ともに行っておくのがマナーです。
新居先ではどんな事が起るかもしれませんし、知らず知らずのうちに迷惑を掛けてしまう事もあれば、思わぬところで助けられたりする事もあるので、初めのご挨拶はきちんとしておく方が気持ちよく新しい場所での生活をスタートできます。
引越挨拶についてのアンケートでは、8割以上の人が引越し挨拶をすると回答をしており、内2割以上の人は当然の事であると考えていることが分かっています。
中には挨拶自体を鬱陶しく感じる人、迷惑だと断る人もいるのが現実ですが、こちらからの誠意を示しておくことは悪いことではありません。
<挨拶のタイミング>
引越し挨拶には「引越し作業時に起こりえるドタバタなどの騒音のお詫び」の意味も含まれていますので、基本的には旧居なら2日前~前日、新居なら当日~翌日が望ましいでしょう。
引越し当日に近い方が良いとされています。
あいさつの時間帯については、10~18時くらいの顔がよく見える明るい時間帯が望ましいです。
ご迷惑になりますので、早朝や深夜は避けましょう。
もちろん留守がちなお宅もあるので、現実的にこの期間内にあいさつを済ませるのが無理な状況もありますが、できれば1週間以内くらいに済ませるのがよいでしょう。
何度か伺い、1週間経っても渡せないようなら、一言メッセージを添えてドアノブに掛けておくか、郵便受けに入れておいても失礼にはあたりませんので、その際にはこういった方法で挨拶品をお渡ししましょう。その際は次にそのご近所さんにお会いできた時には、一言でも挨拶をしておくのがマナーです。
<旧居でのあいさつ>
今まで住んで居た場所で特にお世話になったお宅や親しく付き合いをしていたお宅があれば、前日と言わず数日前までには転居する旨をお知らせしておきたいです。
<挨拶品の金額>
挨拶で贈る品の金額は、一般的に500~1000円が相場とされています。
これは相手にあまり気を遣わせない範囲の金額という事になります。
<挨拶品の種類>
品物としては、形に残るものよりも「消耗品」の方が無難だとされています。
形に残るものでは個人の好みもあるので難しく、せっかくの挨拶が有難迷惑として受け取られてしまう恐れがあります。
定番なのは消耗品ですが、すぐに渡せるとは限りませんし相手がすぐに包みを開かない可能性もあるので、生ものや日持ちのしない食べ物は避けましょう。
挨拶品の定番としてよく選ばれる品:キッチン洗剤、石鹸、洗剤類、お茶やコーヒー、クッキーや煎餅などの日持ちのするお菓子、タオルなどです。
低コストでのしまで付いてくるセットを購入してしまうのも楽ですね。
<品物につけるのし>
使用するのし紙は赤白の蝶結びの水引がついたものです。
上には「ご挨拶」または「御挨拶」と書き、下には苗字を書きましょう。
のしを付けておくと名前を覚えてもらいやすいというメリットがありますし、相手がどんな方でも良い印象が与えられるので、可能であれば付けておきたいですね。
準備が難しければ形式張らずに、名前を書いたカードなどを添えても良いです。