「鴨、京都へ行く」9話いしだあゆみの名演技に号泣!感動の演技とは?

いしだあゆみが、第9話「哀しき老夫婦」で、老夫婦の婦人役で出演、脳梗塞で倒れて以来、その後遺症で軽い麻痺と記憶障害を患っているという難しい役どころを、迫力のある名演技で見る人に感動を与えました。

 

いしだあゆみ鴨京都

 

いしだあゆみ演じるよしこは、夫の事を10年以上も前に亡くなった実の兄だと思い、松下奈緒演じる「上羽や」女将の鴨を鴨の母かおるだと勘違いしている。

 

この老夫婦にとって上羽やは、毎年結婚記念日に訪れている旅館で、夫婦の思い出が沢山詰まっている。妻よしこにとっては鴨の母が、大切な友人だったのだ。

 

そんなよしこが楽しみにしていた「上羽や」の朝ご飯の湯豆腐、その味が違うと怒りだす。
同じだよ、という夫に対して、初めて来た兄さんには分からないと激怒する。

 

夫に平然と兄と呼び、思いをぶつける哀しいシーン、静かな怒りの中によしこの気持ちを浮き立たせる、何とも言えない心打たれる演技でした。

 

 

怒りの根源の湯豆腐、実際に味わってみると、老舗お豆腐屋「富家」のお味は昔とは変わってしまっていた。

富家に頼み込んで、これまでの味を作り直してもらうよう、鴨と支配人で必死の交渉。

 

 

お堂の静かな空間を味わうそのだ老夫婦、よしこが「兄さんが、なぜ京都に居るの?うちの人は?」と兄さんがこの場にいることを不思議に思って笑ってしまうシーン、されげなく口から出たその言葉の中に、どこか切なげで寂しさを含む表情、微妙な心の動きを繊細に繊細に映した演技、心打つものがありました。

 

 

夜、床に付いても寝むることのできないよしこ、新婚旅行で初めて来た時の事を、思い出し、夫に語りかける。夫は出張、転勤、単身赴任、といつもどこかへ行ってしまっていた。結婚記念日だけが、常に一緒にいることのできた唯一の日だったと、夫を前に(兄と思っている)しみじみと語った。

 

よしこは夫を待っているだけの存在だった事、この旅館の女将かおるが自分を待っていてくれる唯一の存在だったことを、心が張り裂けそうなほど切なく、静かに語った演技、よしこの切ない思いの強さがこれでもかと感じる、素晴らしい演技にあっぱれでした。

 

次の日の朝食、上羽やの湯豆腐を頂くよしこに、この笑顔

いしだあゆみ名演技

 

湯豆腐を堪能し、「いつもと変わらない味ね、あなた」と微笑み、「あなたのお母様に、ここのお豆腐が一番美味しいと教えてもらったの。」よしこの記憶が湯豆腐を食べて蘇り、兄だと思い込む夫を、「あなた」と自然に呼んでしまうさりげない演技。

 

この瞬間の演技に、どれだけの思いを詰めて演じているのだろうか?

 

お豆腐を心から楽しみ、静かに語りかけるよしこの心の表現、いしだあゆみさんの全身から湧き出る表現力に、震えるほど感動しました。

 

毎年結婚記念日に訪れている老夫婦の人生の思いが詰まった旅館、そこの朝食の湯豆腐の味で、記憶をほんの少し取り戻したよしこ、病気の後遺症に記憶を混乱させられる難しい役柄を、もおこの人しかいない!と視聴者に感じさせる名演技で、魅了しました。

 

女優・いしだあゆみさんは、静かな役柄のなかにも演じる人の心を反映させて、迫力のある心を打つ名演技で、見る人を感動させられる、すごい女優さんです。

 

いしださんの演技を見る人を、魅了させ表現力は、天才ですね!

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